
Susumé
細菌の伝播を継続遮断
確かなエビデンスで感染症予防
2026.9.5 更新
より持続性の高い抗菌材料を目指して

代表取締役 櫻田 司
繰り返す消毒から、より長く続く表面機能へ
なぜ、持続性のある抗菌技術が必要なのでしょうか?
抗菌・除菌・消毒技術の多くは、処理した時点では効果を発揮します。しかし、表面や材料は、清掃や消毒の後にも、再び微生物に曝露される可能性があります。
特に、繰り返し使用される繊維や高頻度接触材料では、**「使用環境の中で、抗菌機能をどのようにより長く維持するか」**が重要な課題となります。
AbedulAg⁺は、抗菌性能だけでなく、耐久性、銀の低溶出性、安全性への配慮を含めたバランスを目指して開発を進めている技術です。
1.一時的な消毒から、より長く続く表面機能へ
表面は清掃・消毒後も、その後の接触や使用によって再び汚染される可能性があります。
例えば、
医療・介護用繊維/ユニフォーム・作業着/寝具・ベッドリネン/カーテン/マスク・防護材料/車両などの内装材/高頻度接触表面
などは、繰り返し使用されます。
そのため、定期的な清掃・消毒を補完し、清掃と清掃の間にも材料表面の機能維持を目指す技術が重要になります。
2.なぜ「持続性」が重要なのでしょうか?
材料は、使用するたびに微生物に曝露される可能性があります。
清掃・消毒 → 微生物を減少 → 再び使用 → 再汚染の可能性 → 再度の清掃・処理
このサイクルが繰り返されます。
そこで、日常的な衛生管理を補完する一つの考え方として、材料表面そのものに抗菌機能を付与し、その機能をより長期間維持することが考えられます。
ただし、その実現には大きな技術的課題があります。
3.持続性抗菌材料における3つの技術課題
持続性のある抗菌材料では、主に次の3つの要素をバランスよく実現する必要があります。
抗菌性能:対象となる微生物に対して、十分な抗菌活性を発揮すること。
耐久性 :繰り返しの使用、洗浄、洗濯、湿潤、摩擦などの後にも機能を維持すること。
低溶出性と安全性への配慮:抗菌機能を維持しながら、有効成分の不要な放出を抑えること。
抗菌成分を利用しやすくすれば抗菌活性の向上につながる可能性がある一方、溶出や環境への放出が課題となる場合があります。反対に、強く固定しすぎると、表面での抗菌作用を十分に発揮できない可能性があります。
抗菌性能 × 耐久性 × 低溶出性をどのように両立させるか。これが持続性抗菌材料における重要な技術課題です。
4.「放出する」だけではなく、「表面機能を維持する」という考え方へ
従来の抗菌技術の多くは、有効成分の放出や徐々の消費に依存する方式を含んでいます。
有効成分の放出は微生物への作用につながる一方、放出が続けば、有効成分は徐々に減少していきます。
長期間使用する材料では、
・有効成分の残存量 ・長期的な性能維持 ・洗浄・洗濯後の耐久性 ・環境中への放出
などを考慮する必要があります。
そのため、重要なのは単に**「どれだけ放出するか」だけではなく、「材料表面において抗菌機能をどのように維持するか」**という考え方です。
5.AbedulAg⁺のアプローチ
表面機能をより長く維持することを目指して
AbedulAg⁺は、電気分解によって生成した銀イオン(Ag⁺)と、TiO₂をベースとしたセラミック系マトリックスを組み合わせた技術です。
大量の抗菌成分を継続的に放出することに依存するのではなく、微生物が接触する材料表面の界面において、活性種である銀種を安定化させ、抗菌機能の維持を目指しています。
AbedulAg⁺が目指しているのは、抗菌性能 × 耐久性 × 銀の低溶出性のバランスです。
6.AbedulAg⁺の位置付け
AbedulAg⁺は、清掃や消毒に取って代わるものではありません。
日常的な清掃・消毒を補完する材料技術の一つとして位置付けています。
従来のサイクル :消毒 → 微生物を一時的に減少 → 再使用 → 再汚染の可能性 → 再び消毒
AbedulAg⁺が目指すアプローチ :材料表面に抗菌機能を付与 → 使用中の表面機能維持を目指す → 繰り返し使用・洗濯後の耐久性を評価 → より長期間の機能維持を目指す
目指しているのは、確立された衛生管理を置き換えることではなく、それらを補完する新しい材料技術の可能性です。
7.4つの開発重点項目
① LONG-LASTING|繰り返し使用される中で機能を維持する
初期の抗菌性能だけでなく、繰り返しの使用や洗濯後にも性能を維持できるかを重要な評価項目としています。
これまでの評価では、所定の試験条件下において、最大300回の洗濯後にも高い抗菌活性を示す結果が得られています。今後も、さまざまな使用条件を想定した長期的な評価を進めています。
② LOW LEACHING|不要な銀の放出を抑える
抗菌機能を維持しながら、不要な銀の放出を抑えることも重要な開発目標です。
水浸漬試験では、所定の試験条件下で、5日間浸漬後の銀溶出量が1 ppb以下という結果が得られています。この結果を、抗菌システムの安定性を評価する一つの指標として活用しています。
③ DURABLE|繰り返しの洗濯・使用を想定
繊維製品は、使用 → 汚染 → 洗濯 → 再使用 というサイクルを繰り返します。
AbedulAg⁺は、このような使用環境を想定し、繰り返しの洗濯や使用後にも機能を維持できる可能性を重視して開発を進めています。
④ SAFETY-CONSCIOUS|安全性を重要な開発要素として考える
長期間使用する材料だからこそ、安全性への配慮は重要です。
AbedulAg⁺では、抗菌性能の評価に加え、関連するISO 10993試験法に基づく生体適合性評価も実施しています。安全性と生体適合性を、抗菌性能や耐久性と同様に重要な開発・評価項目として位置付けています。
8.目指しているのは、実用的で持続性のある表面機能です
私たちが目指しているのは、単に「より強い抗菌剤」を開発することではありません。
繰り返し使用される材料に、実用的な抗菌機能をより長く維持すること。
そのために、・抗菌性能 ・耐久性 ・銀の低溶出性 ・安全性への配慮
これらの重要な要素のバランスを追求しています。これが、AbedulAg⁺の基本的な開発思想です。
9.より持続性の高い抗菌表面プラットフォームを目指して
私たちが日常的に使用する材料は、繰り返し、触れる → 使用する → 清掃する → 再び使用する
というサイクルを経験します。
繊維、医療・介護関連材料、寝具、インテリア材料、高頻度接触表面、防護材料などにおいて、日常的な清掃と清掃の間にも、有用な表面機能を維持できる材料への可能性が期待されています。
AbedulAg⁺は、安全性への配慮 × 耐久性 × 抗菌性能のバランスを目指す、持続性抗菌表面プラットフォームとして開発を進めています。現在、国内での各種試験に加え、外部研究機関との共同研究を通じて、より実際の使用環境を意識した条件で性能評価を進めています。
今後も科学的なデータを積み重ねながら、持続性のある抗菌材料が将来の衛生管理や感染予防にどのような役割を果たし得るかを検証していきます。
アクセス
Susumé Co., Ltd
住所
〒391-0213
長野県茅野市蓼科高原三井の森しらかば平
09-00-39
代表
桜田 司
連絡先
TEL 090-1121-4167(代表携帯)
最新ニュース
更新July 1, 2026
継続性抗菌技術「AbedulAg+」による感染予防への取り組み
~科学的検証と技術的可能性の探求~ 継続して掲載します
薬剤耐性菌による感染症に如何に対峙するか ?
トップページ上段の「薬剤耐性菌による感染症に如何に対峙するか ?」から入ってください。詳細が見れます。
目次
感染症は人類共通で永遠の課題です。
感染症対策が困難な理由。
1、なぜ、商材として我々は繊維を選んだのか ?
2、なぜ、薬剤耐性菌に注力すべきなのか ?
3、薬剤耐性菌による感染症の現状を把握(日米比較)
4、なぜ、感染症は人類の永遠の課題と言われるのか ?
5、米国EPAによる2008年の銅合金登録が示した新たな感染対策のパラダイム
6、電気分解によって生成した銀イオンを活性種として利用することの優位性
7、銀イオンの抗菌メカニズムの優位性
8、銀イオン殺菌の安全性に於ける優位性
9、銀イオン殺菌の経済的優位性
10、殺菌効果持続性の証明(2026年8月5日投稿)
ビジネスパートナー向けプレゼンテーション資料 (2026年8月10日投稿)
ウェブサイトの「発表論文」セクションに掲載されています。


